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  • 執筆者の写真いたみ


訪問看護中に脳出血で倒れた、所長の旭です。

ばたばたしていたので更新が遅れています。


入院中の病院が自宅から遠いので近くの回復期リハビリ病棟に転院することになりました。


新しい病院は出来たばかりでとても楽しみでした。新しいという事は何も決まっていない訳で・・

新しい病院は、内装はとても綺麗。なぜか出入口にカードキー。


看護師は年寄りばかりだが、リハビリスタッフは若いスタッフばかり。

患者層が脳疾患の患者さんばかり。

これでは老人病院です。


デイルームでは、認知症の老人がたむろしています。

歩行訓練していると、聞えよがしに文句を言われます。


師長さんに聞くと、今は脳疾患系の患者さんが多い。閉鎖病棟になっているので出入りが制限されている感じがするのはわかるけど、いたみさんは院内フリーだから言ってくれれば出れますよ。

そうですか。フリーなんですね。助かります。

売店が一階にあるだけでなんでたいして出来る事もないのですが。


ここは、脳外科の老人ばかりなんですね。


勝手な思い込みですが、

回復期リハビリ病棟ってのは、回復期にあって社会復帰する患者が集う病院だと思っていました。病院によって違うんです。


今回入院した病院は、家に帰れないし施設の受け入れもない行き場のない老人の一時待機所なんでした(すべての回復期リハビリ病棟がそうなのでありません。前に入院していた総合病院は社会復帰を目指す若者がたくさんいました。)


ここは認知症だらけの病棟です。


定期的に排泄の匂いが漂い、奇声をはっする老人がいる場所です。

ななめ向かいのベッドの爺さんは朝になると看護師に体調不良を訴えます。


わかっていたら転院しなかった。教えてくれないし。いまさらキャンセルできないし。

さあ、認知症病棟入院生活を楽しもう。


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  • 執筆者の写真いたみ


訪問看護中に脳出血で倒れた、所長の旭です。


この頃を振り返ると笑ってばかりいたと思っていました。

妻に言わせると全然違うそうです。


挙動不審で、集中力がない。ちらちら周囲の事を気にして別人のようだった。元に戻る気がしなくて怖かった。

だそうです。

集中力がなくて、挙動不審は前からでしょ。と思いますが、そういう軽口は言えません。

言えるのは感謝の言葉だけです。


自分の記憶とこんなにも違うのかと思いますが、確かにこの頃の妻はいつも訝しげな目で私を見ていました。


周りを良く見てみると入院している人たちはほとんど笑いません。

脳疾患を患うと感情を失うのだと改めて気が付きました。

自分は笑ってばかりいたという記憶は一体どこから来たのでしょう。

夢の中の話なのでしょうか。



そんな会話をしていると、妻から衝撃の発言が。


パパはこれからお小遣いなしね。

はあ?

マジで?

信じられない。病気になった上にお小遣い無しって。

軽く抗議すると、「入院してるんだから使う予定ないでしょ」


予定がないからお小遣いなしは乱暴だと思います。


とはいえ、実質的に権限をもっている彼女に反抗して気分を損ねられても私に良いことはありません。


病気になるとあらゆるものを奪われる。

弱肉強食は結婚生活ではもっともわかりやすい原則です。


まだ、考えが甘い私は


まさか、本当にお小遣いが無くなるわけがないとタカをくくっていました。


お小遣いなんて、簡単に無くなるんですよ。

いくら稼いでいるかは関係ないです。




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  • 執筆者の写真いたみ


訪問看護中に脳出血で倒れた、所長の旭です。


せん妄とは、意識混濁に加えて脅迫的な思考・幻覚・錯覚にとらわれる状態です。

私は病棟でせん妄になりました。


何かに追いかけられる夢を見て、

気が付くと床の上で転がっていました。

右麻痺があるので起き上がれません。

夢なのか現実なのかもわかりません。


遠くで看護師が悪態をついているのが聞こえます。

むかつくので「うるせえ、ババア」と言ってしまいました。

その音は自分の耳に入ってきて、もしかするとこれは現実か?と、理解しました。


悪態をついた看護師は勝ち誇った顔で「だから言ったでしょ」と言い、当たり前のように身体を抑制しました。


彼らは罰ゲームのように抑制をします。(病院によります)


もし、このブログを見ている方の家族で入院することがあれば抑制の同意書にサインする事があれば、よく考えてほしいです。


日常的に抑制する脳外科の病院が、たくさんあります。

患者を危険から守る為という大義名分で、自分たちが楽をします。



お世話になっているからと、へりくだった考えは人間の尊厳を奪います。たまに看護師は抑制することに麻痺しています。

人権無視が日常的になっており、患者は泣き寝入りです。


「お世話になっているから」⇔「いう事きかないとお世話してくれなくなる」

もちろん、ケースバイケースで全ての抑制が人権侵害なわけではありません。


私のようにせん妄になっている場合は抑制は必要です。

問題は、せん妄から離脱した状態でも抑制が続く点です。

せん妄になっている人は見つける事ができますが、せん妄から離脱しているかは能動的に決まりを作らないと判断が遅れます。


転倒すると責任を取らされる訳ですから、誰も進んで抑制介助しないです。



「縛るのはやめてください」と言うとさらに縛られる恐怖

年を取った看護師は意地悪な人が多くて、「次に転んだら縛るよ」とか平気でいいます。

症状が落ち着いて、症状の軽くなったおじさん達の部屋に移動した時、彼らは

「黙っていう事聞いておくのがいい」「話が長くなるから訴え無い方がいい」

と大人の意見をいっていました。


看護師さん達、これがあなたたちのコミュニケーションの限界です。(全員ではありません)

陰で文句言われるに決まってる

と思いますが、彼らは自分が患者にならないとわからないだろう。



ここで一句

「抑制を 許す家族を ゆるす愛」


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